Dentalism No.21
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 歯科用CAD/CAMシステムを用いたハイブリットレジンによる歯冠補綴が、4番(第一小臼歯)、5番(第二小臼歯)に限り保険適用となったのは、2014年春のこと。あれから1年以上が経ち、今、業界内では6番(第一大臼歯)のCAD/CAM冠にまつわる保険適用の行方が話題に上っている。 まだ時期尚早であろうという意見がある一方で、先進医療の現場では、6番への使用を認めるのは、7番(第二大臼歯)が残存していることを条件とし、7番が欠損している場合は6番への使用は認めないという具体的な適応範囲まで、まことしやかに噂されている。 6番といえば、最もむし歯になりやすい歯でもあり、相対的に見て銀歯が入っている率も決して低くはない。6番にCAD/CAM冠が保険適用されるとなれば、その需要は4番、5番が保険適用となった時を凌ぐことは想像に易く、機械やブロックの欠品状態が続いた昨年の同時期の記憶が甦る。 CAD/CAMシステムを用いたハイブリットレジンによる歯冠補綴を開始するためには、届出が必要だったり、自由診療の比率低下などに懸念があったりと、様々な要因により導入について様子見をしていた先生方も、6番への保険適用が実現されることになれば話は変わってくる。そのインパクトは大きく、メディアの報道や取り上げ方も変わってくるだろう。さらには、その治療法(CAD/CAM冠の補綴)が集客ツールとなり、口コミを誘発していくに違いない。 歯は白いほうがいいという潜在需要は高いものの、まだ十分には掘り起しきれていない。しかし、臼歯部がハイブリットレジンのCAD/CAM冠に置き換わっていけば、一時的に自由診療の比率は下がるかも知れないが、口腔内全体をすべて白い歯にしたいという要望は、女性を中心に高まってくる可能性は非常に高い。また、一度白い歯を経験した人は、簡単に銀歯に戻ることもないだろう。やり直しの場合は求めやすい価格のジルコニアフルクラウンや、ブリッジをいれる人が増えてくるとの見方をする関係者もいる。 果たして、来春、6番への保険適用はあるのか、ないのか。その動向から、しばらく目は離せそうにない。歯科業界、噂のトピックCAD/CAM冠、6番への保険適用拡大は来年あるのか?

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