Dentalism No.21
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審美領域における歯周組織およびインプラント周囲組織のマネジメントDental Tribune International(本社:ドイツ・ライプチヒ)は、2003年に月刊紙Dental Tribuneを創刊した出版社としてスタート。その後、新聞、雑誌などのプリントメディアに加えてデジタルメディアも発行。現在、130種を上回るプリントメディアとウェブメディアは世界90か国、30言語で、65万人の歯科医に読まれています。「CAD/CAM」はDental Tribune International発行の歯科用デジタル技術専門誌。CAD/CAM(2015;1:36-39)───────────────────────────────────────────────────────────────────────────Dr. Riccardo Verdecchia, Italy───────────────────────────────────────────────────────────────────────────翻訳/株式会社メディカルトリビューン■初診時 患者は38歳の男性。上顎左側中切歯の垂直破折に関して特記すべき病歴はない。フェルールの欠如、短いポスト、歯ぎしり、および前方運動時の早期接触による咬合の過負荷など、患者は破折の原因となる複数の危険因子を有していた(図1〜3)。■治療計画 臨床およびX線診査に基づき、審美リスクプロフィルはITI評価ガイドライン上の中等度〜高度とした。骨レベルからコンタクトポイントまでの距離は6㎜あり、水平および垂直方向の骨欠損が検出された(図4)。 GBRとインプラント埋入に先立ち、軟組織の完全治癒を得るためにインプラントの抜歯待時埋入(タイプ2)を計画した。外科手術の回数と身体的負担を減らすために、歯周組織の手術とインプラント埋入手術は同時に行うこととした。上顎右側中切歯の歯周組織の改変と左側中切歯部位のインプラント埋入手術を、次の目的のために行った。(a)フェルール効果を高め、スキャロップ形状の粘膜ラインの調和を図るために歯肉縁中央をわずかに上方へ移動する(図5)。(b)結合組織移植によって歯根の黒変を隠す(図2)。 最初に、ペリオトームを用いて破折した上顎左側中切歯を抜歯し、軟組織の初期治癒を待つ間、血餅が安定するように抜歯窩にコラーゲンプラグを填入した。前方運動時に干渉をしないよう調整したメリーランドブリッジを、同日にセメント固定した(図6)。図1図2図3図4図6図5

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