Dentalism No.21
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■「不適切な治療」に該当した 小児患者288人の年齢分布■治療中の小児患者で、相談や 他院からの転医があった診療所数■「あり」の123診療所(相談517名)中 「不適切な治療」に該当した患者数永久歯列期混合歯列期乳歯列期13歳~18歳7歳~12歳6歳以下050100150なし80件(39%)131(45.5%)130(45.1%)27 (9.4%)(件)あり123件(61%)治 療適 切不適切合 計人数229人288人517人%44%56%■不適切な矯正歯科治療の内容治療内容治療期間治療費その他無回答050200(件)(n=288)※複数回答あり100150223(77.4%)(11.1%)(11.1%)(8.0%)(10.4%)32322330■「治療内容」の不満やトラブルの内訳治療方法咬合不満顔貌不満歯列不満後戻り歯周組織不満その他050(件)(n=223)※複数回答あり100113(50.7%)70(31.4%)46(20.6%)(20.2%)(7.6%)(1.8%)(3.6%)451748■前医院での治療情報セファロの撮影(※)治療方法の説明費用の説明■前医院の勤務形態常勤の一般歯科医常勤の小児歯科医非常勤の矯正歯科医非常勤の一般歯科医矯正歯科専門開業医大学病院矯正歯科大学病院小児歯科わからない・無回答その他※頭部X線規格写真(セファログラム)■転院後の治療経過経過の改善約4割が「セファロ」の撮影・分析をしていない一般歯科クリニックの「矯正歯科」は自由標榜性非常勤は一般歯科クリニックで「間借り」の状態矯正設備(環境)は整っていない約7割の患者が説明を受けていない、または患者に理解される説明をしていない(n=288)(n=288)(n=288)あり76件56件95件%26.4%19.4%33.0%なし119件140件64件%41.3%48.6%22.2%わからない67件66件103件%23.3%22.9%35.8%無回答262626%9.0%9.0%9.0%合計288件あり209件%72.6%なし15件件数157件35件59件1件26件1件1件23件4件%54.5%12.2%20.5%0.3%9.0%0.3%0.3%8.0%1.4%%5.2%わからない無回答64件%22.2%合計288転院患者は72.6%の高い割合で改善治療方法のトラブル内容● ブラケットを付けられた後、「必要だったから装置をつけた」と事後報告で100万円請求された● 無理な「急速拡大」をしている● 一般歯科で「床矯正」をしていたが、全く改善しなかった● 12~18歳まで一般歯科に7年間通院。歯並びの治療は終了したので、咬み合わせの治療は別の診療所に行くように言われた転院の相談者517人の子どものうち、56%が不適切な矯正歯科治療に該当。 矯正歯科専門開業医の全国組織である日本臨床矯正歯科医会の調査によると、昨年1年間で不適切な矯正歯科治療を受けていた子どもがかなりの数にのぼることが分かった。この調査は、同会の会員となる診療所を対象に、2014年の1年間に転院の相談があった18歳までの子ども517人における不適切な矯正歯科治療についての実態を調べたものだ。 転院や再治療で来院する小児患者の約56%が、前医院で不適切な治療を受けており、そのうち約77%が治療内容そのものに不満やトラブルを抱えていることが判明。同会によると、その背景として、転院前の診療所がセファロ分析などの精密検査や、それらに基づく診断、説明を行っていないことが挙げられるとしている。さらに、矯正歯科を専門としていない歯科医や非常勤歯科医が治療を担当するなど、診療体制が整っていないことも原因としている。 治療する側の技術、モラルが問われているのはもちろん、業界として一般の歯科医院と矯正専門の歯科医院との違いを広めていくことも大切と言えよう。調査/日本臨床矯正歯科医会

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