Dentalism No.20
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26図14a図14b図14c図15と形成から始める(図16)。図17は下顎側切歯の石灰化不全部位の拡大写真。赤色のバー(Komet Dental社)でこれらの部位の窩洞形成を行い、リン酸エッチングを行った。エキサイトF(Ivoclar Vivadent社)をボンディング材として使い、IPS Empress Direct Dentin A1とEnamel A1をOptraSculpt Pad(Ivoclar Vivadent社)という新しい器具を用いて適用した。上顎の歯を形成して印象を採得した。熟練したチリ・サンチアゴの技工士であるVictor Romeroが作製した6本のべニアを図20に示した。Variolink Estheti cementation kit(Ivoclar Vivadent社)に含まれる特別に設計したグリセリンベースのペーストを使い、ベニアを試適した。図21は、このタイプのセメントの明度がいかに劇的に変わるかを示している。この工程は、特に1つを使用するのがその患者にとって最適かを検討する。われわれの基本的な考え方は、低侵襲が根本。セラミックと同様の審美性、耐久性、予知性が患者に提供できるのであれば、われわれはコンポジットレジンを選択する。多数歯の関与、複数の歯間離開、あるいは咬合のバランスが悪く良好な転帰が望めないためにメジャーチェンジが必要な場合には、選択はセラミックの方に傾く。どのアプローチを選択しても最も重要なのは、臨床医が自分の使用しているセラミックあるいはコンポジットシステムを理解することだ。この症例では簡便な積層コンセプト、自然な見栄えのシェード、光沢の持続性を理由に、セラミックシステムはIPS e.max、そしてコンポジットシステムはIPSエンプレスダイレクト(いずれもIvoclar Vivadent社)を使用した。両システムのシェードは類似しているので、容易に2つを合わせて使うことができる。■実際の手技と最終結果治療計画が患者に受け入れられたら、できる限り保存的に治療ができるよう支台歯のデプスカット状況、図14bで従来のモックアップ、図14cでデジタル・モックアップの顔貌を比べて確認することができる。従来の間接的モックアップは、事前の技工作業によるワックスアップに基づいて作製されている。その手順としてはまず、印象を採得して石膏模型が作製、その後に臨床医の指示に従って技工士が必要な歯のワックスアップを行う。次いで、そのワックスアップから印象を採得する。余剰は除去し、フロアブル化学重合またはデュアルキュア型のコンポジットレジン(通常はビスアクリルベース)をシリコーンガイドに盛り、患者の口腔内に適用し、数分後に余剰分を除去する。モックアップによって患者は変化を確認することができ、臨床医は提案した治療を口腔内で評価できる。一般的に新しい状況は写真を撮って分析がされる。この従来法に比べ、デジタル・モックアップの利点は写真よりもはるかに簡便なことにある。最終の形態ができたら、患者の顔貌写真と重ね合わせて新しい歯の質感を作る。図14に見られるように、従来法とデジタル法の結果は同等で、それらを見分けることは難しい。この方法は、初診時の口腔内写真やビデオがベースになっている。分析を行い、必要であればチームメンバーと症例検討を行う。プレゼンテーションの準備ができたら、視覚的に魅力ある方法で患者に治療計画を提示する(図15)。■セラミックか コンポジットレジンか最後に、セラミックかコンポジットレジンか、いずれの修復材料

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