Dentalism No.20
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25垂直の線を引くこと。つまり、写真を画面の中央に位置して、瞳を結ぶ線が水平になるまで動かしたり回転させたりし(図5a)、その後に顔面正中線を確認する(図5b)。次に、口角鉤を着けて撮った写真を画面の中央に動かして同じ線を写真に重ね合わせ(図5c)、これらの写真を拡大して分析する(図6、7)。上口唇線を引き、口角鉤を着けて撮った写真に重ね合わせて参考位置情報とする(図8、9)。さらに、歯の寸法を測定し、理想的なカントゥアを描く(図9、10a)。図10bでは描いた線のみを示し、図11では12時の方向から撮った写真を歯の唇口蓋的位置の分析に使い、先に分析を行った写真に重ねた。■従来法とデジタル・ モックアップの比較治療の可能性と限界が明確になったら、デジタルでデザインをしたモックアップを制作することができる。この方法はチェアタイムを劇的に短縮し、患者の治療受け入れ率を向上させることにもつながる。デジタルツールを用いた真のスマイルデザイン図4に、従来の写真撮影によって得られた“作り笑い”と動的な撮影によって得られた自発的な笑顔の違いを示している。もし、作り笑いの写真の方で治療計画を立てていたら、この症例の不快なステインのある下顎側切歯を見逃していただろう。■デジタル・スマイル・ デザイン概念の応用次のステップは、彼女の歯の詳細に基づいた顔貌から分析することだ。デジタル・スマイル・デザイン(DSD)という概念がある。これは顔貌から審美的問題を診断し、数枚の写真の簡略化されたデジタル分析を基に治療オプションを提案、チーム内のさまざまな専門家の間でのコミュニケーションを助けるというものだ。最初のステップは、水平および図4図5a図5b図5c図6図9図11図7図10a図12図10b図13図8マイクロソフト社の「PowerPoint」やアップル社の「Keynote」といった簡単に入手できるソフトのおかげで、わずかなトレーニングで誰でもこれらを簡単かつ迅速に作ることができるようになった。最近では、さらにこの方法を単純化する新しいDSDソフトウエア(http://www.digitalsmiledesign.com/)が発売された。この方法は、前述の歯の特定の部分を重ね合わせる技術をベースにしている。その結果の詳細を図12、13に示した。図14aで術前の

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